たんの予防法

今回は、痰が絡むことで起こる危険性や、その予防方法などをご紹介します。

監修:岡田 真見
大王製紙株式会社
介護福祉士/認知症サポーター

岡田 真見

介護関連情報については、DRUGユタカの従業員へご相談下さい。

高齢者は痰が絡まりやすい!

痰は、本来なら唾液と一緒に飲み込み、溜まることはありません。しかし高齢になると、気管が狭くなって飲み込みが悪くなり、痰が溜まって絡まりやすくなります。また痰が絡まったときも咳をして外へ出す力が弱くなり、自力で出せなくなる場合があります。

痰が絡まることの危険性

●呼吸困難

空気の通り道が狭くなり、息切れが起こります。肺にも空気が十分に届かず、血中の酸素濃度が低下して、息苦しさを感じます。

●感染症

痰の中に菌が溜まり、肺炎などの感染症にかかりやすくなります。

●生活の質の低下

咳が多くなり、疲労感や睡眠障害など生活に影響を与えます。

痰の色にも注意を!

普段の痰は無色透明ですが、気道や肺が炎症を起こすと色が変わることがあります。痰が出たら、健康のバロメーターとして色をチェックしておきましょう。

<痰の色で疑われる症状の例>

  • 白く濁った色・・・・・・・・・気管支炎や気管支喘息
  • 黄色・・・・・・・・・・・・・ウイルスや細菌による気道の感染症
  • 緑・黄緑色・・・・・・・・・・緑膿菌の感染や蓄膿症
  • 黒っぽい茶色、赤褐色・・・・・肺炎、肺結核、肺がん
  • 鮮血が混じった色(喀血)・・・炎症が強いときに起こるため、すぐに医療機関を受診して下さい。

痰の予防と対策

痰の予防法

●乾燥を防ぐ

口内が乾燥すると痰が絡みやすくなるため、水分をよく摂り、加湿器を活用しましょう。

●塩水でうがいをする

200mlのぬるま湯に2gの塩を混ぜた塩水でうがいをすると、痰が柔らかくなります。

痰が絡んだときの対処法

●ハッフィング

強く早く息を吐くことで、痰を気道の上に移動させて出しやすくする方法です。

  • ①大きく空気を吸う。
  • 声を出さず「ハッハッハッ」と強く息を吐き出す動作を、4~5回繰り返す。
  • ③最後に咳をして痰を出す。

自己排痰法「ACBT(Active Cycle breathing Technic)」

呼吸の排気量を変化させることで、痰を出しやすくする方法です。1日に2~3回、疲れない程度に行いましょう。

  • 1楽な姿勢で普段の呼吸を3回行い、呼吸を整える。
  • 2大きく3回深呼吸する。
  • 3大きく息を吸い、「ハーッ!」と勢いよく吐くことを3回繰り返す。
  • 4咳を2~3回して痰を出す。

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