脂っこいものをたくさん食べたり、お酒を飲み過ぎたりした後に胃が重く感じたことはありませんか?
それは胃もたれの症状かもしれません。胃もたれとは、胃の働きが低下して食べ物の消化に時間がかかり、食べ物が腸に送られず胃に長く留まることで起こります。食後や食間、朝起きたときなどに胃がムカムカしたり重苦しく感じるなどの症状がみられます。胃の働きが低下する原因としては、脂っこいものの食べ過ぎや過度のアルコール摂取、不規則な生活などが考えられます。またストレスや加齢、妊娠、体の冷えが原因となる場合もあります。
胃もたれは時間の経過とともに症状がおさまる場合もありますが、市販の胃腸薬を使用して改善する手段もあります。胃腸薬は、原因や症状にあったものを正しく選ぶことが大切です。
胃酸の分泌を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬が適しています。
胃けいれんを緩和する薬が適しています。
胃の消化を助ける消化酵素を補う薬が適しています。
市販薬を使用して1~2週間様子を見ても症状が続く場合は、逆流性食道炎などの病気が原因となっている可能性もあります。早めに専門医を受診しましょう。
胃もたれの予防には、胃に負担をかけず規則正しい食生活を心がけることが基本です。
胃もたれの際は、胃にやさしい飲み物を選びましょう。常温の水や白湯(40℃程度)、ホットミルク、リンゴジュースがおススメ。お茶は麦茶などカフェインが少ないものを選び、胃もたれがひどく食事がとれないときは経口補水液を飲みましょう。コーヒー・緑茶といったカフェインを含む飲料や炭酸飲料、冷たい飲み物は胃を刺激する可能性があるため避けて下さい。