まずは要介護認定の申請を!
介護保険によるサービスを利用するには、まずお住まいの市区町村の窓口で要介護認定の申請を行いましょう。
介護保険サービスを利用するためには、市区町村の介護保険課で要介護認定の申請が必要です。要介護認定の手続きの流れは次のとおりです。
要介護認定の手続きの流れ
1 | 要介護認定の申請 | 市区町村の介護保険担当課で申請します。 ※本人・ご家族の方でも申請可能です。 その他、以下のようなところでも申請代行を行っています。
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2 | 訪問調査 | 市区町村の職員などの調査員が自宅を訪問し、心身の状態について聞き取り調査をします。
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3 | 主治医の意見書 | 市区町村の依頼により、主治医が意見書を作成します。 主治医がいない場合は、市区町村が紹介する医師の診断を受けます。 |
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4 | 要介護度の決定 | コンピュータによる一次判定や主治医の意見書をもとに、どのくらいの介護が必要かなどを、保健・医療・福祉の専門家が審査します。
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5 | 認定結果の通知 | 申請から原則30日以内に認定結果が届きます。 要介護認定は「要支援」「要介護1~5」のいずれかに分かれます。 |
要介護認定の申請には「介護保険被保険者証」や「申請者の印鑑」「マイナンバー」などが必要です。申請に必要なものは、自治体によって異なりますので、電話や窓口、ホームページなどであらかじめ確認しておきましょう。
申請をすると、専門家による認定調査と審査会が行われます。要介護認定の判定結果は、市区町村から郵送で被保険者に通知されます。
要介護度の状態と支援限度額
要介護状態の区分は、下の表のように7段階に分かれており、要介護度によって使用できるサービスの種類や支援限度額に差があります。
要介護度 | 状態の例 |
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要支援1 |
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要支援2 |
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要介護1 |
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要介護2 |
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要介護3 |
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要介護4 |
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要介護5 |
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要介護度 | 支援限度額 (月額) |
在宅サービス の目安 |
特別養護老人ホーム への入居 |
介護老人保健施設/ 介護療養型医療施設 への入居 |
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要支援1 | ¥50,030 | 週2~3回 | ||
要支援2 | ¥104,730 | 週3~4回 | ||
要介護1 | ¥166,920 | 1日1回 | ◯ | |
要介護2 | ¥196,160 | 1日1~2回 | ◯ | |
要介護3 | ¥269,310 | 1日2回 | ◯ | ◯ |
要介護4 | ¥308,060 | 1日2~3回 | ◯ | ◯ |
要介護5 | ¥360,650 | 1日3~4回 | ◯ | ◯ |
スマートフォンの場合は横スクロールしてご覧ください。
ケアプラン(介護保険サービス計画書)の作成について
介護保険サービスといっても、訪問サービスから施設でのサービス、福祉用具のレンタルまでさまざまな種類があるため、初めての人にはなかなか選択が難しいものです。そのときに役立つのがケアプランです。
ケアプランとは、利用者にとって最適な介護保険サービスを受けられるように、種類、内容、利用回数、時間、利用料金などをまとめた計画書です。
介護保険サービスを利用するためには、ケアプラン(介護保険サービス計画書)の作成が義務付けられています。一般的にはケアプランはケアマネジャーが作成しますが、自己作成することもできます。
要支援1・2と認定された方
地域包括支援センターに連絡し、センターの職員と相談しながらケアプランを作成します。これからどのような生活をしたいか要望を伝えましょう。
地域包括支援センターはお住まいの市区町村に設置されています。詳しくは各市区町村へお問い合わせ下さい。
要介護1~5と認定された方
- 自宅で介護サービスを受ける場合
居宅介護支援事業者(ケアマネジャーを配置しているサービス事業者)を選び、担当のケアマネジャーと相談しながら、ケアプランを作成します。 -
介護施設で介護サービスを受ける場合
介護施設を選び、入所したい施設が決まったら、施設に連絡をして申し込みをします。その後、入所した施設のケアマネジャーと相談しながらケアプランを作成します。
居宅介護支援事業者は市区町村のホームページなどで調べることができますが、どこを選べばよいかわからないときは、地域包括支援センターへ相談しましょう。