高齢者の骨折の危険性
高齢者が骨折する原因のほとんどが転倒です。加齢とともに骨の強度や筋力が低下して転倒しやすくなり、骨折するリスクが高まります。骨折すると長期間の安静が必要となり、寝たきりや要介護状態になる可能性があります。

とくに女性は、閉経をきっかけに骨密度が急激に減少し、骨がスカスカになる骨粗しょう症になりやすいため、注意が必要です。
骨折しやすい部位
●背骨
骨がもろくなって気づかないうちに骨折し、背中が曲がってしまうことがあります。
●足の付け根
強い痛みを伴い、立ったり歩いたりすることができなくなるため、骨折すると寝たきりになってしまうことが多い部位です。
●手首
転んで手をついたときに折れやすく、骨粗しょう症の人に多く見られます。

骨折の予防法
転倒予防
●床にあるコード類を隠す
足をひっかけやすいコード類は、壁に這わせるか、短くまとめましょう。

寒い季節は、室内での転倒に注意!
寒くなると体が思うように動かなくなったり、厚着をすることで動きにくくなるため、小さな段差にもつまづきやすくなります。電気カーペットの端やコタツ・ストーブのコードに足をひっかけないよう、注意して下さい。
●階段の足元を見やすくする
階段には手すりをつけ、照明や目立つ色の滑り止めをつけます。

骨密度の維持
●食事
青魚やキノコ類に含まれるビタミンDは、骨をつくるカルシウムの吸収を促すため、積極的に摂取しましょう。

★レシピコーナーでご紹介の「豚肉と小松菜のミルク煮」は、ビタミンDとカルシウムを豊富に含む食材を使用したおススメレシピです!ぜひご覧下さい!
●運動
手軽にできる運動で、骨密度の低下を防止しましょう。

★椅子の背もたれを持ち、4秒かけてつま先で立ち→4秒で戻す運動を10回繰り返します。(1日2~3セット)