アトピー性皮膚炎とは、皮膚にかゆみを伴う湿疹が生じる病気で良くなったり悪くなったりをくり返すのが特徴です。アレルギーを起こしやすい体質の人や皮膚のバリア機能が弱い人に多くみられます。「皮膚バリア機能異常」と、免疫の異常によって起こる「アレルギー炎症」、「かゆみ」の3つの要素が関連しながら発症し、アレルギー因子や乾燥、汗、摩擦などの刺激が重なるとさらに悪化する可能性もあります。
アトピー性皮膚炎の治療は症状の強さによって異なり、症状に応じて「薬での治療」「スキンケア」「悪化させる原因の対策」の3つを組み合わせて行います。
治療方法
治療の目標は「薬による治療をあまり必要とせず、日常生活に支障がない状態を維持すること」とされています。
日常生活では身の回りを清潔にして、乾燥・汗・摩擦などに注意しましょう。食事や睡眠にも気を配り、ストレスのない生活を心がけて下さい。
かゆみを感じてひっかくことで皮膚の炎症が悪化してさらにかゆくなることをイッチ・スクラッチサイクルといいます。
保冷剤を包んだタオルでかゆい部分を冷やすなどして、できるだけ掻かないようにしましょう。