ふくらはぎの筋肉が急にけいれんを起こして激しく痛む症状を「こむら返り」といいます。一般的に「足がつる」といわれる状態です。「こむら」とはふくらはぎのことですが、ふくらはぎ以外の全身の筋肉で起こる可能性があります。
主な原因は、脱水症状などによる電解質※不足、運動による筋肉の疲労、加齢や運動不足による筋力の低下、血行不良、背骨や椎間板の変形による神経トラブルなどがあげられます。
※電解質・・・カルシウム、カリウム、マグネシウムなど。5大栄養素の中の「ミネラル」に属している。
こむら返りは夏場に起きやすいといわれています。夏は汗をかくことで脱水症状になりやすく、その影響で体内の電解質バランスも崩れやすくなります。電解質は筋肉の収縮や神経の伝達に大きく関わっているため、このバランスの乱れが原因でこむら返りを引き起こすと考えられています。睡眠中や明け方、激しい運動中、筋肉を使いすぎた後にもよく起こります。
冷房の影響で足先が冷え、血行が悪くなることもこむら返りを引き起こす原因の一つです。
ふくらはぎでこむら返りが生じた場合は、片手でつま先を持ってひざをゆっくり伸ばし、20~30秒キープします。つま先まで届かない場合はタオルを使って引っ張ると良いでしょう。勢いをつけて伸ばそうとすると筋肉のダメージにつながるので、ゆっくり行います。症状が治まったらやさしくマッサージしましょう。