睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒以上、呼吸が止まる状態(無呼吸)が繰り返される病気です。空気の通り道である気道がふさがってしまうことで無呼吸が起こり、ほとんどの場合、いびきを伴います。夜中に何度も目が覚めたり、朝起きてもだるい、疲れが取れないと感じることもあります。そして慢性的な睡眠不足になり、日中に強い眠気を感じたり集中力・記憶力の低下にもつながります。
睡眠時無呼吸症候群は、さまざまな病気を引き起こすリスクが高まることもわかっています。糖尿病や高血圧などの生活習慣病や、脳卒中・心筋梗塞など命に関わる病気の発症リスクも高まるため、十分な注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群の原因として考られる1つは、肥満です。のどに脂肪が蓄積して気道が狭くなり、睡眠中に呼吸が止まりやすくなります。首が太くて首まわりに脂肪がついている、下あごが小さい、下あごが後方に引っ込んでいる、小顔である、といった体形が影響する場合もあります。喫煙、寝る前の飲酒習慣がある人も注意しましょう。30~60代の男性の罹患率が高いですが、閉経後の女性も罹患率が上がります。
適度な運動やバランスのよい食事を心がけ、暴飲暴食は避けましょう。
とくに寝る前の飲酒は控えましょう。喫煙は気道の炎症を引き起こす可能性があるので要注意。
睡眠薬を服用することで気道がふさがりやすくなります。どうしても必要な場合は医師に相談して下さい。
口呼吸は気道がふさがりやすくなります。アレルギー性鼻炎など鼻症状がある場合は早めに治療しましょう。
「いびき」に要注意!
いびきは体に何らかの不調が発生しているサインでもあります。いびきをかく人の多くは口呼吸です。口呼吸は免疫力の低下や扁桃炎、ウイルスによる口内炎、歯周病、口臭の悪化など様々な影響を及ぼします。周囲からいびきを指摘されたら耳鼻咽喉科に相談してみると良いでしょう。