誤嚥性ごえんせい肺炎の原因と症状

誤嚥性肺炎の原因と症状

食べ物や唾液を飲み込むとき、通常は気管部分にフタがされ、食べ物や唾液は食道に入ります。このフタの機能が低下し、飲み込んだ食べ物や唾液などが気管に入ってしまうことを誤嚥といいます。そして誤嚥した際に、肺に細菌が侵入して発症する肺炎を誤嚥性肺炎といいます。
誤嚥性肺炎になると、発熱や強い咳などの症状が起こります。しかし場合によっては「普段よりも何となく元気がない」、「ぼんやりしている」、「食欲がない」といった症状しか現れないこともあり、風邪と間違えて診断されることもあります。とくに高齢者は誤嚥しやすいため、周囲の人も注意しましょう。

高齢者が誤嚥しやすい理由

高齢になると、飲み込む力の低下、唾液量の減少、口元やのどの筋力が低下することで、誤嚥しやすくなります。通常、誤嚥が起こると反射的に咳で吐き出しますが、高齢者はうまく咳ができず吐き出しにくくなります。寝たきりや免疫機能が低下している場合も、誤嚥・誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。

すべての誤嚥が肺炎につながるわけではありません。
咳で吐き出す力、体力、免疫力があれば、誤嚥性肺炎を防ぐことができます。

誤嚥性肺炎の予防法

●むせない食事の工夫をする

とろみをつけたり、飲み込みやすい形に変える工夫をしましょう。食事の際は背筋を伸ばして少しずつゆっくり食べるようにして下さい。

●口腔ケアをする

起床後に口をすすぐ、食後に歯磨き・舌磨きをする、義歯は外して丁寧に洗うなど、口腔ケアで口内の細菌を減らしましょう。

●免疫力を高める

十分な睡眠、バランスの良い食事をとるなどして、体の免疫力を高めましょう。

むせやすい食材

お茶などのサラサラした液体、みそ汁など液体と固体がまざった料理、いも類・パン・ゆで卵など水分が少ないぱさぱさしたもの

飲み込む力をつけよう

飲み込む力を維持して唾液を出やすくするために、口やのどの体操をしましょう。

●飲み込む力をつける運動

  • 舌を上あごに押し付け、「タッタッタッタッタッ」と発声する。【10秒間×2回】
  • おでこに手を当て、頭を押し上げながら、ゆっくり下を向く。あごの裏あたりに力が入るように意識する。【5秒間×10回】

※無理のない範囲で実施しましょう。

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