夏に向けて、お酒を飲む機会が増える人も多いのではないでしょうか。正しく飲めば健康的に楽しめるお酒ですが、飲み方には注意が必要です。アルコール依存症は、長期間の飲酒習慣が原因で起こる生活習慣病の1つ。習慣的に飲酒をする人であれば誰でもかかるリスクのある病気です。
アルコール依存症は、多量の飲酒によって脳に障害が起き、自分の意思でお酒の飲み方(飲む量、飲む時間、飲む状況)がコントロールできなくなった状態のことをいいます。さらに体や心に悪影響を及ぼし、仕事や家庭生活に支障をきたすようになります。アルコール依存症は「否認の病」ともいわれ、本人が病気を認めたがらない傾向にあるため、注意が必要です。
次のような様子が見られたら、アルコール依存症のサインかもしれません。
アルコール依存症の唯一の治療法は断酒です。断酒中に一度でもお酒を飲むと元の状態に戻ってしまうため、本人の強い意志が必要です。まず専門医療機関を受診して診断・治療を受け、断酒のための正しい方法を相談しましょう。入院治療が主流ですが、最近では外来で治療できる病院も増えています。治療に対して積極的に取り組むことと、家族をはじめ周囲の人のサポートが重要です。
1日平均のアルコール目安量(20g)
ビール
(5%)
500ml
日本酒1合
(180ml)
チューハイ(7%)
350ml缶1本
ワイン
グラス2杯
(200ml)