外反母趾は、足の親指のつけ根が外側の方向に「く」の字に変形し、突き出た部分に痛みを伴う症状です。悪化すると、靴を履いての歩行が困難になります。ハイヒールを履く女性の増加などによって、外反母趾になる人も増えています。
一番の原因は、自分の足に合わない靴やつま先が細くなった靴を履くことで足指が圧迫されて起こります。男性よりも女性の方が圧倒的に多くみられます。その他、体質、遺伝、歩き方、姿勢、足の筋力低下なども関連しています。
通常、痛みを伴いますが、痛みがない人もいます。しかし痛みがないからと放置していると、次第に症状が悪化して手術が必要になる場合もあります。また頭痛・肩こり・腰痛など慢性的な全身不調の原因にもなるので、早めの治療が大切です。
足の指の中で、親指が一番長い
偏平足
土踏まずがなく足の裏全体が地面についている状態
開帳足
足の指が横に広がり、平べったくなっている状態
先が細い靴
かかとが高い靴
自分の足のサイズに合っていない靴、圧迫を受けるような靴を長時間履き続けることで、外反母趾になりやすくなります。
ストレッチ1
ストレッチ2
足指に力を入れ、交互にグー・パーの形をつくる。(10回ずつ)
ストレッチ3
床にタオルを置き、足指でタオルをつまんで持ち上げる。
正しい歩き方をしましょう
足はかかとから地面に着けます。足の指までしっかり体重移動をして、足の指で地面を蹴り上げます。上半身はまっすぐに、背筋を伸ばして腕を振りましょう。
※また、インソールを使用すると、痛みの軽減が期待できます。自分の足にあった靴やインソールを選ぶ際は、専門店などで相談してみるとよいでしょう。