過敏性腸症候群は、下痢・便秘・お腹の痛みなど、腹部の不快な症状が慢性的に起きる病気です。心身症のひとつともいわれており、日常生活にも支障をきたすことがあります。近年では、日本人の約10~15%にこの症状が確認されていて、身近な病気になりつつあります。
突発的に腹痛や下痢が起こる。
緊張や、すぐにトイレに行けない状況などに起こりやすく、男性に多い。
腸の蠕動運動が正常に行われないことで便が出にくくなる。
便は硬くコロコロした状態。女性に多い。
下痢と便秘が数日ごとに交互に繰り返されるタイプ。
はっきりとは解明されていませんが、ストレスが原因と考えられています。日頃のストレス・不安・緊張がきっかけとなり、自律神経のバランスが崩れ、腸に異常な指令が送られることで、下痢や便秘などの症状を引き起こすといわれています。決して致命的な病気ではありませんが、この症状が繰り返し起こることで腸が過敏になり、さらに症状が出やすくなるという悪循環に陥ってしまいます。
腸内環境を整えて免疫機能を高めましょう。
●食物繊維を摂る
キャベツ、バナナ、納豆、海藻、おから、青汁 など
●発酵食品・乳酸菌を摂る
ヨーグルト、味噌 など
控えた方がいいもの
★症状の改善が見られない場合は消化器科または胃腸科へ、ストレスが原因だと思われる方は心療内科を受診しましょう。