自律神経失調症とは正式な病名ではなく、交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経のバランスが崩れた場合に起こる症状の総称です。
症状は主に「肉体的症状」と「精神的症状」があり、同時にいくつもの症状があらわれたり、時間帯や体の部位によって症状が変わったりするといった特徴があります。
自律神経とは、心臓を動かしたり汗をかいたりするような、自分の意思とは無関係に、自動的に体の機能を調節する神経のことです。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分類され、必要に応じて相互に切りかわって働きます。
自律神経失調症の原因には、ストレスや不規則な生活習慣などがあります。特に、責任感が強く、完璧主義な人はストレスを溜め込みやすく自律神経のバランスを崩してしまいます。
自律神経失調症だと思っていたら、他の病気だったという可能性もありますので、疑わしい場合はまず病院へ行ってきちんと診断をしてもらいましょう。
自律神経失調症には、体と心の両方に働きかける治療が行われます。精神科医や心理療法士等のカウンセリングによる心理療法や、自己催眠の一種である自律訓練法が指導されることもあります。
自律神経失調症は男性よりも女性に多く見られる病気です。その大きな理由として、女性ホルモンのバランス変動が挙げられています。
交感神経と副交感神経の働きは、大脳の視床下部でコントロールされていますが、この視床下部のすぐ近くにある脳下垂体では、様々なホルモンを分泌しています。