代表的なものでは「ホットフラッシュ」といわれるのぼせ、ほてり、発汗の症状、動悸、不眠などがあげられます。その他にも、肩こり、腰痛、頭痛といった症状や、イライラしてしまう、やる気がでないなどの心の不調も起こりやすいです。更年期障害の症状や程度は人によってさまざまで、体質、生活習慣、性格などによっても個人差が大きいといわれています。
担当:ドラッグユタカ管理栄養士
更年期症状の主な原因が女性ホルモンであるエストロゲンの低下にあることから、エストロゲンに似た作用を発揮する大豆イソフラボンの摂取は更年期症状を和らげるのに有用と考えられています。
大豆イソフラボンに含まれるダイゼインは腸内細菌の働きによって、エストロゲンに似た作用がより強力なエクオールという物質に代謝されます。しかし、腸内にエクオール産生菌がいる人といない人がいるため、大豆イソフラボンを摂っても、人によって身体への影響が異なると言われています。腸内でエクオールを作れる人の割合は日本人の約50%とされており、最近は検査で調べることもできるようになっています。
担当:ドラッグユタカ管理栄養士
更年期障害というと女性のイメージが強いかもしれませんが、男性でも見られます。
中高年男性において、病気ではないのに「なんとなく不調・・・」「突然ほてったり、汗をかいたりする」などの症状が続いた場合は、男性更年期の可能性があります。男性の場合も女性と同様に、性ホルモンの低下やバランスの乱れによって起こると言われています。
男性ホルモンは中年以降、加齢とともに緩やかに減少するため、40歳代以降いつでも起こる可能性があり、気付きにくいのも特徴です。
担当:ドラッグユタカ管理栄養士
更年期はホルモンが低下することでほてり、疲労感、憂うつ、イライラなどの症状があらわれます。最近では男性にも更年期が起こり、「加齢男性機能低下症」といわれています。男性は女性と比べて閉経のような変化が無いため症状に気付きにくいですが、女性と同じような症状があらわれます。
おすすめの市販薬は漢方です。
また、お薬だけでなく栄養バランスの良い食事、適度な運動、睡眠などの規則正しい生活を送ることも心掛けましょう。
担当:ドラッグユタカ管理栄養士
お勧め商品:八味地黄丸、補中益気湯、半夏厚朴湯
閉経を迎える前後になると、エストロゲンという女性ホルモンの産生・分泌が急激に低下します。エストロゲンには骨形成を促す働きがあるため、減少すると骨吸収が進んで骨量が減ってしまうといわれています。そのため、普段の食生活でカルシウムの摂取を心がけていただくことが大切です。
骨ごと食べられる小魚や、牛乳やチーズなどの乳製品、きのこ類には骨を作るのに役立つ栄養素が豊富に含まれるため、積極的に摂取していただくのをおすすめします。
担当:ドラッグユタカ管理栄養士
お勧め商品:カルシチュウ
更年期では、性ホルモンの急激な減少による身体的・精神的な変化により、生活習慣病を発症するリスクが高くなります。更年期になる前から、運動習慣をつけておくことが大切です。
厚生労働省の健康づくりのための身体活動基準2013では、18~64歳の運動量の基準として、「息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分行う。」とされています。大切なのは、自身の体調に合わせて行い、無理なく続けることです。
担当:ドラッグユタカ管理栄養士
更年期特有の症状の現れ方は人によって様々です。エストロゲン欠落症状の代表的なものは、急に顔が熱くなったり、汗が止まらなくなったりするホットフラッシュですが、ホットフラッシュが全くないのに腰痛や頭痛に悩まされるケースもあります。また、同じような症状でもあまり負担に感じない方もいれば、耐えきれないほどのストレスを抱える方もいます。
ご本人の環境も様々で、更年期でお悩みの年代は子どもの独立、管理職になったなど大きな生活の変化が生じる時期でもあります。このような外的要因と内的な変化が相まって、人それぞれ違った症状が現れます。
担当:小瀧志緒里
日常生活に支障をきたす更年期症状のことを更年期障害といいます。
まずは、つらい症状が更年期障害によるものなのかどうか、診断を受けることが大切です。年齢や症状、血液検査でホルモンの数値の異常が認められる、ほかの病気がないことなどが診断の目安になります。
一般的には婦人科を受診しますが、症状がつらい、じっくり話を聞いてもらいたいなどの場合は、更年期に理解の深い専門医が診察する「更年期外来」や女性の全身症状をトータルで診察する「女性外来」の受診がおすすめです。
市販薬で改善しない、症状がひどい場合などは迷わず受診してくださいね。
担当:ドラッグユタカ管理栄養士
アルコールやカフェインは睡眠の質が下がり、ホルモンバランスの崩れに繋がるので、なるべく避けましょう
精白された炭水化物や砂糖は、血糖値の急上昇や急降下が起こりやすい食品です(高GI食品)。玄米や雑穀米、全粒粉のパンなどを取り入れたり、食事の順番を変え野菜から食べたりすることを意識してみてくださいね。
これらの食品は絶対にNGではないので、控えてみる、意識してみるところから始めてみましょう。
担当:澤田真帆
お勧め商品:命の母A
女性は45歳くらいから、女性ホルモンのバランスの乱れによって身体的・精神的な症状が現れます。その症状は様々で、のぼせ、ほてり、肩こり、むくみ、関節痛、めまい、耳鳴り、憂うつ感、疲れやすい、眠れない、など多岐にわたります。
月経周期が乱れ始めていたり、45歳から55歳近くに当てはまるのであれば更年期症状の可能性があります。ただ、更年期の症状かと思っていたら実は他の病気が隠れていたということもあります。体調の変化や症状がつらいと感じたときは、一度婦人科を受診されることをおすすめします。
担当:深山加奈
かつては女性だけのものとされてきた更年期ですが、最近ではよく「男性更年期障害」という言葉を耳にします。女性の更年期障害とはしくみが異なることから、正式には「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」といわれています。
男性ホルモンである「テストステロン」の分泌量が40代後半ぐらいから減少していくことにより、性欲減退ややる気が出ないなど様々な不調が起こります。女性のように急激なホルモンの減少ではなく、40~60代にかけてとゆるやかな減少です。女性の更年期と比べて自覚症状がほとんどない人が多いといわれています。
症状がつらい場合には、ひとりで抱えこまず、早めに男性更年期外来や泌尿器科などを受診することをおすすめします。
担当:岡村実咲
エクオールは大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が腸内細菌の力により変換されてできる成分で、食品として取り扱われています。命の母と併用しても大丈夫です。ただし、服用して体調に異変を感じた場合や、アレルギー症状などが出た場合は併用をすぐに中止して下さい。
担当:長尾千聖
女性ホルモンが正常に分泌されるためには、心もからだも健康であることが基本になります。食生活ではまず、必要な栄養をまんべんなく、適量食べることが大事。同時に適正体重(BMI)維持を目指しましょう。太り過ぎ、痩せすぎはホルモンバランスを崩し、生理不順や排卵障害を起こす可能性があります。特にエストロゲンに似た働きをするイソフラボンを多く含む大豆製品、骨量を補うためカルシウム豊富な小魚、乳製品などを積極的にとると良いでしょう。食物繊維も十分とってくださいね。
担当:小瀧志緒里
お勧め商品:キッコーマン 調整豆乳
女性の更年期障害に伴う諸症状を改善する医薬品は、代表的なもので、ルビーナ(武田薬品)や、命の母(小林製薬)などがあります。生理不順の効能を標榜しているものは「命の母A」です。命の母Aはデリケートな女性の身体の仕組みを考えて、13種類の生薬を中心に、ビタミン類、カルシウム、タウリン、レシチン、などを配合した複合薬です。血行を促進し、身体を温めることで、女性ホルモンと自律神経のアンバランスから起こる様々な体の不調を改善し、女性の前向きな生活をサポートします。生理不順や血圧異常への効果もあり、さらにビタミンB2、B6、ビオチンが肌荒れ・にきび、葉酸が貧血に効果を表します。一方のルビーナは8種類の生薬を組み合わせた漢方製剤です。更年期障害による冷え性やのぼせ、めまいなどの症状を改善する効果があります。
担当:小堀萌子
お勧め商品:命の母A、ルビーナ
基本的にはバランスの摂れた食事をすることが大前提ですが、中でも積極的に摂りたいのが「大豆製品」です。大豆には良質なタンパク質が含まれているほか、リノール酸、オレイン酸、ビタミン・ミネラル類、そしてカルシウムや食物繊維などが豊富に含まれています。また、女性ホルモンに似た作用をもつといわれる大豆イソフラボンや、エクオールなども含まれています。
豆腐や納豆などの大豆加工食品、豆乳や大豆飲料、油揚げや厚揚げなどを上手に組み合わせて食事に取り入れるようにしましょう。
担当:日野鮎美
更年期とは、閉経する前後5年間をいい、一般的には45歳~55歳あたりと考えられています。ただしこの年齢も個人差が大きく、心やからだの変調がみられる時期や症状も人により異なります。
1つの目安として、月経周期がばらばらになる、月経の持続日数が短くなったり長くなったりする、月経量が変化するなど、月経の様子がこれまでと変わってきたと感じるようになったら、ホルモン的にはそろそろ更年期の始まりと思ってよいでしょう。
担当:日野鮎美
女性ホルモンの恩恵が受けられなくなるため、女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する効果があるため、閉経あと急激に骨密度が減少するので骨粗しょう症のリスクが高まります、そのほか悪玉コレステロールの肝臓へ回収されにくくなるため血中悪玉コレステロールが上昇しやすくなるため、脂質異常症にもなりやすくなるので、食生活をしっかりと見直さなければいけません。
担当:小寺南都子
お勧め商品:カタセゴールドコレスケア