高齢者は特に注意!
冬は空気が乾燥し、ウイルスが浮遊しやすくなるため、感染症にかかりやすくなります。とくに高齢になると、白血球の数が減ることで免疫力が低下します。また、免疫力は体温と深い関係があり、寒い冬はさらに免疫力の低下を招きます。
冬に多い感染症
インフルエンザ
突然の高熱や咳、のどや関節の痛みが表れます。高齢者は症状が長引き、重症化や合併症を起こしやすくなります。
肺炎
免疫力が弱い高齢者は、毒性の低い菌でも肺炎を起こします。他の感染症の合併症として起こることもあります。
【注意】
インフルエンザに感染した際、最も多い合併症が肺炎といわれます。また何らかの基礎疾患(持病)がある人は肺炎が重症化しやすく、最悪の場合、死に至ることもあるため、注意が必要です。
RSウイルス感染症
成人は発症しにくいですが、免疫力の低い高齢者は、咳や鼻水などの呼吸器症状を引き起こす場合があります。
感染性胃腸炎
ノロウイルスなどのウイルスや細菌に感染して起こります。感染力が非常に強く、激しい嘔吐や下痢を伴います。
感染症の予防法
●手洗い・うがい・マスク
外出時はマスクを着用し、帰宅後は手洗い・うがいを徹底しましょう。
●加湿
部屋の中はウイルスの生存率が下がる湿度50~60%を保ちます。
●入浴
こまめに入浴し、外部からつく汚れや細菌を落として、体を清潔に保ちましょう。
冬場の入浴時はヒートショックに注意!
急な寒暖差で血圧が上がり、心筋梗塞や脳出血などにつながるヒートショックを引き起こすことがあります。入浴前から脱衣所を温めておいたり、昼間に入浴するなど工夫することも大切です。
感染対策
●こまめな消毒
手指だけでなく、手すり・ドアノブ・食器などをこまめに消毒します。
★家具などは市販のアルコールスプレーを、食器や調理器具は台所用塩素系漂白剤で殺菌しましょう。
●十分な換気
定期的に窓を開け、空気を入れ替えます。
★できれば1時間に1回、5分程度の換気をするのが理想です。
●予防接種
流行前にインフルエンザなどの予防接種を受けましょう。
★ただしアレルギーや既往症がある場合、接種できないことがあるので、医師に相談して下さい。