血圧とは、全身の血管へ送り出される血液が動脈の内壁を押す力のことをいいます。血圧数値には「上」と「下」とがありますが、心臓がぎゅっと収縮して血液を送り出すとき(収縮期血圧)の血圧を上の血圧、心臓が膨らみ次に送り出す血液を溜めているとき(拡張期血圧)の血圧を下の血圧といいます。とくに収縮期血圧のときに強い圧力がかかります。
高血圧とは、安静状態において血圧が正常値よりも慢性的に高い状態のことをいいます。自覚症状はほとんどありませんが、高血圧の状態が続くと動脈の内壁に負担がかかり、動脈硬化のリスクが高まります。さらに狭心症・脳出血など命に関わる病気を引き起こす可能性もあります。
日本では低血圧の明確な診断基準は定められていませんが、WHOによる低血圧の基準は上の血圧が100mmHg以下、下の血圧が60mmHg以下となっています。
全身に十分な酸素や栄養が供給されなくなり、その結果立ちくらみや全身の倦怠感・めまい・頭痛・吐き気などの症状が現れます。
血圧は安定した状態で測定することで、より正確で詳細な血圧状態を知ることができます。測定値を血圧手帳などに記録しておくことで自身の健康管理の目安となり、医師にとっても重要な診断材料となります。測定結果を管理できるスマートフォンアプリも増えていますので、活用してみて下さい。