「禁煙しよう」と決意してもなかなかできないのは、ニコチンの持つ強い依存性が原因です。約70%の喫煙者はニコチン依存症に陥っているといわれています。ニコチンの禁断症状を克服するためには、喫煙に代わる習慣を身につけるのが効果的ですよ。
たばこを吸うと、ニコチンの影響で脳に快感を生じさせるドーパミンが放出され、頭がすっきりしたり、リラックスする感覚が出てきます。しばらくすると体内のニコチンが切れ、イライラする・集中できない・・・といった症状が現れます。この症状を解消するために再びたばこが吸いたくなる。それを繰り返すことで喫煙がやめられなくなり、ニコチン依存症になっていきます。
たばこの煙に含まれる化学物質のなかには、有害とわかっているだけで200種類以上もあり、さらに50種類以上の発がん物質が含まれています。
また、たばこを吸っている人は、がんをはじめ心筋梗塞・狭心症・脳卒中などの病気にもかかりやすくなります。さらに20歳よりも前に喫煙を始めると、男性は8年、女性は10年も余命が短くなるともいわれています。
禁煙中にたばこが吸いたくなったとき、代わりにする他の習慣を決めておくことでその状態を乗り越えましょう。吸いたい気持ちは1~3分ほど我慢すれば弱まります。