加齢や肥満、過度な運動による関節への負担が原因で、関節部が変形したり腫れや痛みが生じたりする症状を関節炎といいます。とくに寒い時期は関節の痛みを感じやすくなるので、きちんとした予防や治療を行うことが大切です。
加齢によって筋肉が衰えたり肥満による体重の圧力で、ひざやひじなどの関節をおおっている軟骨がすり減り、むき出しになった骨同士がこすれ合うことで痛みが生じます。変形性関節症に最もなりやすい部位がひざで、中高年では女性によく見られます。
すでに軽度の変形性関節症を起こしている中高年の方が、無理な運動をして関節をさらに痛める場合があります。いきなり走ったり跳んだりして、じん帯の断裂を起こすこともあります。
加齢の影響で肩関節とその周囲の組織が炎症を起こし、腕を動かしたときに激しい痛みが発生します。その急激な痛みは数日で治まりますが、慢性的な痛みが残り、肩を上げたり後ろに回す動きが困難になる場合もあります。
関節に痛みや腫れが起こる「関節リウマチ」は、関節炎と症状は似ていますが、その原因や病気の進行に大きな違いがあります。関節リウマチは、体の免疫の働きに異常が起こり、関節を守る組織や骨、軟骨に炎症が起こります。手の指や手首など小さな関節から症状が起こり、左右対称の関節に症状が出ることも特徴です。30~50歳代で発症する場合が多く、さらに女性によく見られます。
以下の項目に1つでも当てはまるものがあれば、早めに専門医に相談しましょう。
イスに座って片足を前に伸ばし、10秒間静止する