女性に多くみられる冷え性。その原因のひとつに、誤った自己流ダイエットがあげられます。栄養バランスを考慮しながら適度に食事量を減らすことは問題ありませんが、極端な食事制限や偏食により、ビタミン・ミネラルが不足すると、冷え性につながります。
また、無理な食事制限によるストレスから血行不良を招き、冷え性になることもあります。
食品に含まれる糖質・脂質・タンパク質の3つの「三大栄養素」は、体内に入ると体を動かすエネルギーや体温を保つための熱をつくり出します。
例えば、イモ類などに含まれるデンプン(糖質)は、消化管内で消化酵素によって分解され、ブドウ糖として体内へ吸収されます。
ブドウ糖などの糖質をエネルギーに変えるためには、ブドウ糖の分解に関わる酵素群とビタミンB1・B2・B6や、亜鉛・セレン・鉄・マグネシウムといったミネラルと結合することが必要です。
ビタミンEには末梢血管を拡張し、血流を改善する作用があります。また、ビタミンB12と葉酸が不足すると貧血を起こし、これも冷え性につながる原因になります。
精製加工食品(砂糖・白いご飯・白いパン・パスタ・うどんなど)に頼った食事をしていると、糖質・脂質・タンパク質を過剰に摂取している反面、ビタミン・ミネラルが不足しがちです。その上、食事量を極端に減らすような過度なダイエットをしていると、さらにビタミン・ミネラルは不足してしまいます。