空気の乾燥や寒さで風邪をひきやすい季節です。正しい予防と対策で、重症化を防ぎましょう。
のどに違和感がある、鼻がムズムズするなど「風邪かな?」と感じても、早い段階で対処すれば症状が本格化する前に治ることもあります。
風邪のひき始めは免疫力が下がっているので、まずは十分な睡眠をとることが大切です。いつもより長めに睡眠時間を確保し、温かくして休養をとりましょう。
お粥やスープなど、栄養価が高く消化のいい食事をとりましょう。ただし食べ物の消化・吸収には多くのエネルギーを使うため、食欲が落ちているときは無理に食べる必要はありません。
風邪ウイルスは、湿度60%の環境では約80%が死滅するといわれています。加湿器を付けたり、濡らしたタオルをかけるなど、室内が乾燥しないよう注意しましょう。
発熱すると、体内から水分が失われて脱水状態になりやすくなります。常温の水や経口補水液などで水分補給を心がけましょう。
栄養ドリンクで弱った体に栄養補給
どうしても休めないときや食事がとれないときは、栄養ドリンクを飲むと体力の回復を助けてくれます。ただし、風邪薬には鎮痛補助剤としてカフェインが含まれるものがあります。風邪薬と併用する際、カフェインの過剰摂取を防ぐため、ノンカフェインの栄養ドリンクを選びましょう。
インフルエンザは、重症化すると合併症を引き起こすこともあるため、早めの予防や対策が必要です。
風邪は、発熱・咳・鼻水などの症状がゆっくりと進む一方、インフルエンザは急激に症状が出て高熱になり、全身の倦怠感や関節・筋肉の痛みが現れます。
次のような症状が1つでもあれば、医療機関を受診して下さい。
ワクチンは、体内で抗体ができるまでに1~3週間かかり、効果は3~4ヶ月続きます。流行前に抗体をつくりたいなら10月中、ピークに合わせるなら11月中に予防接種を受けましょう。
子どもは免疫力が低く、少しの気温差や感染で風邪をひいてしまいます。自宅でできる予防法をしっかり行いましょう。
ハンドソープを使ってこまめに手を洗い、水気はすぐにふき取りましょう。外出時など手洗いできないときは、除菌効果のあるウェットティッシュでふき取るだけでも効果があります。
のどや鼻の粘膜が乾燥すると、体内に風邪ウイルスが入りやすくなるため、外出時や就寝中はマスクを着用しましょう。
歯磨きで口内の雑菌を除去すると、体内への風邪ウイルスの侵入を防ぐことができます。
嘔吐してしまったら・・・
冬はノロウイルスなどの感染症も増加します。その影響で嘔吐をしてしまったら、二次感染を防ぐためにもしっかり処理しましょう。水1Lに対して塩素系漂白剤50mlを加えた消毒液をつくり、嘔吐物を拭き取った場所やその周りにスプレーします。その後、さらに水拭きをしましょう。
※カーペットや布団などの布製品に塩素系漂白剤を使用すると変色したり劣化することがあるので注意して下さい。
※塩素系漂白剤は水以外のものと希釈しないで下さい。
※消毒液は手袋やマスクを着用して使用して下さい。
※1日以内に使い切り、作り置きは避けましょう。
風邪対策関連商品については、DRUGユタカの薬剤師・登録販売者へご相談下さい。