突然、足の親指の付け根が赤く腫れて猛烈な痛みに襲われたことはありませんか?その痛みは「痛風発作」によるものかもしれません。発作は1週間ほどでおさまりますが、放置すると繰り返し発作が起こり、その度に症状が悪化していくので、正しい治療が必要です。
痛風の原因は、体の老廃物の一種である「尿酸」という物質です。体内で1日に作られる尿酸は、ほぼ同量が毎日排泄されます。ところが何らかの原因で体内に尿酸がたまると「高尿酸血症」という症状を起こし、尿酸が血液中に蓄積されていきます。それが結晶となり、炎症を起こすことで痛風発作が起こります。
風が吹くだけで痛むほどの猛烈な痛みに襲われることから「痛風」と呼ばれています。
痛風は圧倒的に男性に多い病気です。さらに肥満傾向の方は要注意。肥満度が大きいほど尿酸値が上昇します。以前は50代以降の男性に多かった病気ですが、最近では食生活の変化などが影響して20代の患者も増えています。
女性ホルモンには腎臓から尿酸の排泄を促す働きがあり、男性よりも血液中の尿酸値が低いためです。しかし、閉経後に女性ホルモンが低下することで尿酸値が上昇し、痛風になる可能性が高まるので注意が必要です。
★プリン体について・・・尿酸はプリン体という物質から作られます。摂りすぎると尿酸値の上昇につながるので注意しましょう。
【プリン体の多い食材】
あん肝、鶏レバー、マイワシ(干物)など