便秘がもたらす症状
便秘を放置すると、お腹が張って食欲が落ちたり、便が腸を塞いで発熱・吐き気・激しい腹痛を伴う腸閉塞を引き起こすことがあります。また便が出にくいと、力んだときに血圧が上昇して脳出血を起こす場合もあります。

便秘を防ぐ生活習慣
- 水分を十分に摂る
1日1.5Lを目安に、水分摂取を心がけましょう。 - 適度な運動をする
散歩などで体を動かすと、腸が活性化します。 - 1日3食しっかり食べる
規則正しい食生活で、腸の動きを促しましょう。 - 排便の習慣をつける
便意がなくても、トイレに座る習慣をつけましょう。

<排便を促す食品>
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水溶性食物繊維を含む食品
水に溶けやすく保水性が高い水溶性食物繊維は、腸内で便の水分量を増やして柔らかくしてくれます。
[海藻類、アボカド、オクラ、コンニャクなど] -
不溶性食物繊維を含む食品
水に溶けない食物繊維は、腸の中で水分を含んで膨らみ、腸を刺激します。ただし取り過ぎると、腸内の水分を吸収し過ぎて便が固まってしまうので、水溶性食物繊維とバランスよく摂取することが大切です。
[豆類、おから、キノコ類、野菜(ごぼう、ダイコンなど)] -
発酵食品
ヨーグルト・チーズ・納豆・味噌・漬け物などの発酵食品は、腸内の善玉菌を増殖させる効果があります。
便秘を解消する方法
便を出やすくするマッサージ
腸に沿って時計回りに「の」の字を描くようにお腹をマッサージし、腸を刺激します。
お腹を温める温熱法
蒸しタオルでお腹や腰を温め、血液の循環をよくしましょう。
寝ながらできる排便体操
仰向けで両ひざを胸に近づけ、お尻が浮くようにゆっくり揺り動かします。
※介護者が行う場合、ひざをお腹に押し付けるのではなく、顔の方に押すイメージで動かして下さい。
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腹部を動かす腹式呼吸
仰向きで横になり、ゆっくりと息を吐きながらお腹をへこませます。息を吐き切ったら、全身の力を抜いて自然に膨らませます。これを10回以上繰り返しましょう。
介護者がお腹に手を添えてやさしく押さえると、お腹をへこませるのを意識しやすくなります。