膀胱炎とは膀胱に炎症が起こる病気です。大腸菌などの細菌が尿道を経由して膀胱へ侵入し、増殖することで起こります。男性よりも尿道が短く、尿道口が肛門や膣に近い女性のほうが細菌が入りやすいため、発症しやすくなります。また妊娠や閉経など、ホルモンバランスの変動も原因として考えられます。
膀胱炎の症状
膀胱炎の治療は抗生物質の内服が中心で、通常は数日で症状が改善します。しかし、途中で服用を中止すると細菌が完全に死滅せず膀胱炎が再発する可能性があるため、医師の指示に従って最後まで服用することが大切です。またアルコールは控え、水分を多めにとって排尿を促すようにしましょう。再発を防ぐためにも薬の服用が終わったら再び検査を受け、膀胱炎が完治していることを確認すると良いでしょう。
排尿痛が強い、血尿が出る、高熱が出るなどの症状がある場合は、腎盂腎炎の可能性も考えられるため、早めに医療機関を受診しましょう。
普段の生活習慣を改善することも大切な予防になります。
疲労が溜まって睡眠不足が続いたり、精神的ストレスを感じると自律神経のバランスが乱れ、免疫力が低下します。その結果、膀胱内に侵入した細菌に抵抗することができず、膀胱炎を発症しやすくなります。ストレスを溜め込まないためにも散歩や適度な運動、バランスのとれた食事、十分な睡眠、リラックスできる時間を過ごすなどが重要です。