ある日突然、強いかゆみとともに現れる蕁麻疹。子どもから大人まで、悩まされる人が多い病気です。時間が経つと次第に治まることも多いため、病院に行くまでもないと自己判断していませんか?悪化や慢性化を防ぐためにも、蕁麻疹の症状や対処方法について、正しく理解しましょう。
突然、皮膚の一部が赤く盛り上がり(膨疹)、短時間で跡形もなく消えてしまう皮膚の病気です。大きさは様々で、蚊に刺されたような1~2mm程度のものから、膨疹同士がつながって体の表面が覆われてしまうほど大きくなることもあります。強いかゆみに加えて、チクチクしたり、焼けつくような感覚を伴う場合もあります。夕方から夜間にかけて症状が出ることが多いといわれています。
大きく分けて「特定の刺激が原因で起こる場合」と「原因不明で起こる場合」があります。
分類 | 種類 | 原因/種類 |
---|---|---|
特定の刺激が原因で起こる場合 | アレルギー性蕁麻疹 | 食べ物(さば、えび、かに、そばなど)、植物、薬剤などに含まれる特定物質に反応して起こる。 |
コリン性蕁麻疹 | 入浴や運動などで汗をかくと起こる。 | |
物理性蕁麻疹 | 摩擦、温熱、寒冷、日光、圧迫などの刺激で起こる。 | 原因不明で起こる場合 | 急性蕁麻疹 | 毎日症状が現れ、数日~1ヶ月以内に治まる。 | 慢性蕁麻疹 | 毎日症状が現れ、1ヶ月以上症状が出たり消えたりが続く。 |
※スマホの場合は横にスクロールしてご覧いただけます。
特定の食べ物を食べてから2~3時間以内に運動をすると、蕁麻疹や咳き込み、呼吸困難、血圧低下といった激しいアレルギー反応が現れることがあります。特定の食べ物を食べただけでは症状は起きず、運動すると症状が出るのが特徴です。運動する機会が多い、10代の子どもに多く見られます。進行が早く、重症化することも多いので、迷わず救急車を呼んで下さい。