RSウイルス感染症とは、せき・鼻水などの呼吸器系の症状が特徴の感染症です。生後1歳までに半数以上、2~3歳までにほぼ全ての子どもが1度は発症するといわれています。何度か感染するうちに、このウイルスに対する免疫ができるため、大人が発症しても軽い鼻風邪程度で治まることが多いようです。そのため、大人が感染してもちょっと体調を崩しただけだと思い、知らないうちに乳幼児に感染してしまうことがあります。
ロタウイルス感染症は、5歳までにほぼ全員がかかるとされる感染性胃腸炎です。体内に免疫ができると生涯有効に働くため、健康な大人はロタウイルスに感染しても軽い症状で治まります。
しかし、乳幼児や免疫力が低下した高齢者が感染すると重症化しやすいため、感染しないよう注意が必要です。
溶連菌は健康体に害のないものから、病原性の強いものまで様々な種類があり、急性咽頭炎のほか、扁桃炎・猩紅熱・急性糸球体腎炎・リウマチ熱など、様々な疾患を招くことのある細菌です。
特に問題となるのが咽頭炎を起こす「A群β溶連菌」で、高熱を伴い、時に全身の発疹や舌の表面に赤いブツブツができる「苺舌」等を特徴とする症状を引き起こします。
インフルエンザやノロウイルスは遺伝子の変異が激しいため、免疫機能が十分に働かず、再感染の度に強い症状があらわれます。
一方、上記のような変化の少ない病原体の場合、再感染時には軽い症状で治まるのが特徴です。