体の発達は個人差があります。成長曲線に沿って、少しずつでも成長していているようなら心配ありません。極端にはずれていたり、急激に体重が落ちたりしたときは受診しましょう。体重と伸長は同じペースで成長しているわけではなく、背が伸びて、追いつくように体重が増える事もあります。動きが多くなると体重が緩やかに増えて、ぐっと背が伸びる時期もあります。どちらかの成長が極端に悪いわけでなければ大丈夫です。
私たちの体の中には、1日のリズムを刻む『体内時計』が存在しています。
ところがこれが25時間周期で、1日24時間の生活時間と微妙にずれています。赤ちゃんはこの『ずれ』の影響を受けやすく簡単に生活リズムが乱れてしまいます。昼夜の逆転を直すには、25時間の体内時計を生活時間に合わせてリセットしなければなりません。そのために重要なのは『光』です。朝になったらカーテンを開け、明るい朝の光を部屋に入れてください。
日中はお散歩や外気浴などをし、できるだけ起きている時間を長くすると、夜はその分よく眠るようになります。
夜は照明が明るすぎるとなかなか寝つけないので赤ちゃんのいる部屋は薄暗くし眠りやすくしましょう。
上下の歯をかみ合わせたとき、下の歯列が上より前に出るものが受け口(反対咬合)です。受け口の多くは、両親からの遺伝によるものですが、赤ちゃんは、成長によってかみ合わせが変わることがあるので、特に治療はせずに経過を見るのが基本です。まわりの反応を楽しんでいるだけかもしれませんので、しばらく様子を見ましょう。
赤ちゃんの皮膚は、表皮・真皮がともに大人より薄くて弱く、特に表皮の最も外側の角層が非常にもろいのが特徴です。まだ皮脂の分泌も十分ではないため、皮膚の大切な働きの一つである「外からの刺激をブロックする力」も弱く、あせも・ただれを起こしやすい状態になっています。そのため赤ちゃんの肌を清潔に保つ沐浴は、毎日かかせない習慣の一つです。
風味付けやスープに入れてコクを出したりするのに少量を与えても構いません。添加物と塩分の少ないものを選び、下茹でをして塩気を抜いてから使用するようにしましょう。
この時期の赤ちゃんにとって、おっぱいやミルクは、気持ちを落ち着かせる役割になっている場合がほとんど。離乳食をきちんと食べているなら、母乳を無理にやめさせなくても大丈夫です。個人差はありますが1歳の誕生日をきっかけに卒乳するママも多いようです。卒乳のコツとしては、まず授乳時間を短縮したり授乳回数を減らすことです。
言葉の出始める時期は遺伝することはないのですが、性格や育つ環境が似ていれば言葉を獲得していく過程は、他人であっても似てくることがあるかもしれません。しかし言葉の出始めには、個人差があります。焦る必要はありませんので、その場の状況で赤ちゃんに言葉をかけたり、歌を歌ったりしてあげてください。
ミルクは牛乳が原料ですが、母乳を手本に成分を調整してあります。成分は母乳とほとんど差はありません。赤ちゃんに必要な栄養素を母乳より多く配合するするなどの工夫がされています。栄養価が高いものですから、安心して使って大丈夫です。飲ませるときは、おっぱいを与えるときと同じように、赤ちゃんとのコミュニケーションを大切にしましょう。
虫がいそうな所に赤ちゃんを連れて行く場合は、肌の露出を最小限に抑えましょう。また虫除け剤を使用するときはスプレータイプではないものを使いましょう。何かに刺されたと思ったらまず水で洗い、冷たいタオルで冷やします。手で掻かせないのが大切です。赤ちゃんは免疫力が未熟で皮膚が薄いので、虫に刺されると激しい炎症反応がおこり、重症になりやすいです。腫れや痛みがある場合は急いで皮膚科へ行ってください。
露出している肌の部分に赤ちゃん用の日焼け止めクリームやローションを塗ったりして肌に届く紫外線をブロックしてあげましょう。また熱中症の予防のためにも、暑い季節には帽子をかぶって外出することが大切です。さらにベビーカーに日よけをつけたり、ママが日傘を差すなど、赤ちゃんに直接日光が当たらないように工夫しましょう。
まだコップより哺乳瓶のほうが飲みやすい時期です。ミルクはずっと哺乳瓶で飲んできたので、赤ちゃんの中にミルクは哺乳瓶という感覚があるのかもしれません。ストローやトレーニングカップなどで少しずつ慣れていくように練習していきましょう。
今はまだ自分でスプーンを使うには早いでしょう。だいたい1歳6ヶ月頃から使い始めるようになることが多いようです。今は手づかみ食べが中心でよく十分にさせてあげてください。手づかみ食べをすることで、自分の一口の量や食べ物の質感を覚えていきます。
1週間くらいなら離乳食の量が減ったり、あまり食べたがらなくてもすぐに栄養失調にはなりません。母乳やミルクが飲めていればそれだけでも十分です。ただし水分補給がとれず脱水症状を起こすと入院が必要になることもあります。水分補給はこまめに行ってください。
便秘とは便が硬い、排便時に困難を伴う、3日以上便秘が無い、または毎日排便があってもコロコロした兎糞のような場合を言います。2日に1回でも機嫌が良く、おなかが張っている様子がなければ、それはその子のリズムだと思います。もし気になるようであれば、水分を摂ったり、お風呂上り等におなかを「のの字」にマッサージしてあげると良いでしょう。
この時期にはよくあることです。色んなことに興味が出てきているのでしょう。ある程度「遊ばないで食べようね」と声をかけ、それでも効果がなく20〜30分経っていれば、「じゃあ、もうごちそうさまね」ときりあげてしまっても構いません。また、追いかけてまで食べさせる必要はありません。食事の環境ですが、テレビを消す、おもちゃを近くに置かないなど、食事に集中できるようにしましょう。
最初は離乳食を口に入れても唇を閉じられず、ダラリとこぼれて上手に飲み込めないことは多くあります。その都度スプーンで受けて食べさせ、唇を閉じて飲み込む練習をしましょう。また、初めはポタージュ状が固さの目安です。粒がなくなるまですりつぶしたりしましょう。離乳食を始めても、栄養の多くはおっぱいやミルクから摂ります。離乳食のあとは欲しがるだけ飲ませましょう。
お母さんがタバコを吸うと、母乳の出が悪くなったり、赤ちゃんが肺炎や気管支炎などの呼吸器系疾患になりやすく、身体発育にも影響があるといわれています。やはり禁煙するのが一番です。
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんにはよくあることです。機嫌が良ければ心配はいりません。原因として、今まで母乳やミルクだけだったので、食べ物が入ることで水分が減ったことも考えられますし、腸内細菌の構成が変わったこともあげられます。穀類ばかりだと便が硬くなりやすいので、繊維質の多い野菜やヨーグルトも加えてみてください。
抗生剤は、細菌そのものをやっつける薬になります。症状がおさまったからといって、途中でやめてしまうと、細菌がまた勢いを取り戻すことがあります。抗生剤は、ママの判断で勝手にやめることはせず、お医者さんの指示に従ってください。
A:なめらかにすりつぶした状態の食品は食べられても、粒状の食品が混ざると嫌がって食べてくれないという事はよくあることです。このような場合は、形態をペースト状に戻して飲み込む練習を重ねてから、再度チャレンジしましょう。それでも嫌がる場合は、ペースト状の食品と粒状の食品を混ぜずにわけて与えてみましょう。