食品からのコレステロールは、吸収量の個人差が大きいのですが、体内で合成されるコレステロールの1/3~1/7を占めています。私たちの体は、食事からのコレステロールの摂取量が多い場合には、体内での合成量は少なくなるように調節され、反対に食事からのコレステロールの摂取量が少ない場合には、体内での合成量が多くなるように調節されています。そのため、コレステロールの供給は常に一定に保たれるように調節されており、食事によるコレステロールの摂取量が血中コレステロール値に影響するという根拠は十分でないことが分かっています。食事からのコレステロールは、血中コレステロール値に直接の影響を与えないとは言うものの、血中コレステロール値が高い人は、コレステロールの過剰な摂取は好ましくありません。
担当:ドラッグユタカ管理栄養士