博士号取得後、摂南大学薬学部の助教として、教育実習等の業務と研究活動を5年間行ってきました。ちょうどその時期に薬学部が、創薬中心の薬学教育から臨床薬学中心の6年制薬学教育に移行しました。新しい薬学教育に直に関わるなかで、これからの薬剤師は、職能や職域がどんどん広がり、専門知識を医療における社会貢献が思う存分に発揮できる重要な職業になっていくのではないか。と思い転職を決意しました。特に、ドラッグストア薬剤師は、生活者に最も身近な存在でアクセスもしやすく、相談しやすい環境にある為包括的なファーマシューティカルケアを日本で行うには最適だと感じました。 ※ファーマシューティカルケア:薬剤師行動の中心に患者の利益を据える行動哲学(WHO)

処方箋調剤を中心業務として行っています。また、OTC医薬品販売時には、プライマリケアを通して、お客様のセルフメディケーションを支援することも日常業務の一つです。イベントでは、自己血液穿刺によるHbA1cやコレステロール値等の測定も行いました。また、職場環境は、電子薬歴システムや調剤支援ツールが揃っており、薬剤師業務に集中できる環境にあります。職場の雰囲気は良好で、調剤スタッフもドラッグスタッフも「ユタカのこころ」で一丸となって店舗を運営しています。薬局独自の工夫やイベントを積極的に行える体制がユタカファーマシーで働くメリットであり、やりがいになっています。

薬剤師免許取得後、10年ほど薬の勉強はしていませんし、現場未経験でしたので、不安はありました。しかし、会社の集合教育研修やeラーニングが充実しており、さらに経験豊富な先輩薬剤師のOJT指導もしていただきましたので、調剤やOTC業務にすぐに従事することができました。まだまだ、知識も経験も不足しており、調剤も接客も日々勉強させていただく毎日ですが、調剤での投薬完了時や接客時にお客様から[ありがとう]と言われると、本当に嬉しくなります。さらに薬剤師力を高めようというモチベーションが湧いてきます。

他の医療従事者と連携し地域包括ケアシステムの中で、(1)適切な薬物治療の実施。(2)質の高い調剤実施。(3)健康の改善と維持に介入し、患者の利益に貢献すること。が最も重要だと考えます。その上で、これからの薬剤師は、より人に着目し、寄り添い、患者や地域のニーズに応えてファーマシューティカルケアを実践していく必要があります。健康セミナーを開催したり、店頭での血液検査により健康チェックを行い、受診勧奨やセルフメディケーションの支援に積極的に関ることも重要です。インターネットで誰でもどこでも添付文書やメディアによる健康情報、メーカーによる販促資料が手に入れられる現在、薬剤師は、正しく偏りのない最新の情報を、根拠に基づいて患者に提供する能力が求められます。そして、一人ひとりの年齢や性格、職業や生活事情などに合わせて、どの程度の深さまで何の情報をどの方法で伝えるかというコミュニケーション能力が必要だと思います。

短期目標は、一人前の薬局運営のできる薬剤師になることです。長期目標は、臨床薬剤師として、研究者や教育者としても活躍することです。地域のお客様、患者様はもちろん、医師や看護師などからも信頼される薬剤師になるため、研究マインドを持ち、コミュニケーション能力やビジネススキルの高い、情報発信力を持つ薬剤師になれるように頑張ります。